海辺の家

2015年04月04日

 私は北海道の小樽市で生まれた。有幌海岸傍ら崖の上の家で、海を眺めながら大きくなった。山の上町二十五番地。これが私が生まれてから十四歳で小樽を去って上京するまで住んでいた所である。

 南小樽の駅から徒歩五分、卒業した量徳女子小学校までは子供の足で十分、鎮守様の住吉神社までは徒歩二十分、小樽中央の繁華街からは約一時間近く離れた静かな海の見える丘の上の住宅街にあった。

 兄の部屋、祖母の部屋と私の部屋はそれぞれ隣合っていて、どの部屋からも海がよく見えた。

 朝は朝日が昇る真赤な朝焼けの海を、夜は金波、銀波のきらめきを眺めながら、センチメンタルになって、海の向うのロシアへ行きたいと本気に考えたものである。

CIMG9539金子たみこ 小樽 幼き日より

 

山ノ上町?

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CIMG9765この周辺

CIMG9767山ノ上町でした

そして、見える景色は、

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大正時代の頃は、海がもっと近かったことでしょう。

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CIMG97684月3日の海