カテゴリー:魯山人

  • 春の山野草

    日付:2023年05月23日 カテゴリー:魯山人

    「料理も王者の根性が大切だ。ラジオ・テレビに使われる粗末な料理では、しみったれた、つまらない人間ばかり生まれるだろう。それが心配になる。およそ生きとし生けるものは、食餌に十分な理解が入用だ。獣も鳥も虫も魚も、みな相当に理 […]

  • 魯山人の料理修行

    日付:2023年01月30日 カテゴリー:魯山人

    鎌倉・星岡窯(昭和2年の開設当時)「料理も芸術なり」 とは、魯山人が三十代の初め内貴清兵衛から教え込まれて以来、自らも信条とした言葉であった。料理も芸術とは、要するに料理の‶味〟によって、人を高い感動に導くということに他 […]

  • 鍋料理の話

    日付:2020年01月18日 カテゴリー:魯山人

     冬、家庭で最も歓迎される料理は、なべ料理であろう。煮たて、焼きたてが食べられるからである。なべ料理では、決して煮ざましを食べるということはない。クツクツと出来たての料理を食べることがなによりの楽しみである。だから、なべ […]

  • 星岡の朝のみそ汁

    日付:2020年01月10日 カテゴリー:魯山人

    牡蠣すり流し 刻み田芹 器……糸目錦椀(径13 高9㎝) 星岡茶寮で魯山人は朝、昼、夜の3食をきちんと食べた。茶寮は料亭なので朝は遅い。料亭は夜が遅い。朝が遅くなるのも当然だ。とは言っても、昼の営業もあるので朝が遅いとは […]

  • 茶碗蒸し

    日付:2020年01月09日 カテゴリー:魯山人

     茶碗蒸しのことは、みなさんよくご存じのことでしょう。ところが、これにもいろいろとコツがある。東京のは概して卵が多く、かたまりが強すぎておもしろくない。一体に茶碗蒸しの固まったのは上等とは思えない。これをもって茶碗蒸しを […]

  • 料理は道理を料(はか)るもの

    日付:2017年01月13日 カテゴリー:魯山人

     日本料理の革新を叫んで星岡を始めたころ、わたしが板場へ降りて仕事をしだすと、料理材料のゴミが三分の一しか出ないと、ある料理人からいわれた。料理材料の不用分をわたしが処理すると、捨てるところが減少してしまうからである。わ […]

  • 材料か料理か

    日付:2016年09月06日 カテゴリー:魯山人

     おいしいごちそうを作るにはどうしたらよいでしょうか?などという声をよく聞く。  おいしいものとはなにか、ということをまず考えてみよう。人間は習慣の動物である。 毎日、必ずコーヒーを飲まねばいられぬ、というひとがいる。ま […]

  • 雑煮

    日付:2016年01月02日 カテゴリー:魯山人

     季節にちなんで、お雑煮の話をしたいと思う。  いったいお雑煮は、子供の時分から食べ慣れた故郷の地方色あるやり方が、いちばん趣味的で意義がある。  主婦の心がけ次第で、第一日は地方色豊かなお国風雑煮、二日目からは東京風の […]

  • 海にふぐ山にわらび

    日付:2015年06月02日 カテゴリー:魯山人

     ふしぎなような話であるが、最高の美食はまったく味が分からぬ。しかし、そこに無量の魅力が潜んでいる。日本の食品中でなにが一番美食であるかと問う人があるなら、私は言下に答えて、それはふぐではあるまいか、といいたい。東京でこ […]

  • だしの取り方

    日付:2015年03月10日 カテゴリー:魯山人

     かつおぶしはどういうふうに選択し、どういうふうにして削るか。まず、かつおぶしの良否の簡単な選択法をご披露しよう。よいかつおぶしは、かつおとかつおとを叩き合わすと、カンカンといってまるで拍子木か、ある種の石を鳴らすみたい […]