中央通り 〈今昔〉

2015年05月03日

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 小樽駅を降りると港から潮の臭いが漂っていた。そんな戦後の時代を経て整頓された運河のせいか臭いも殆どなく、現在の中央通りは長崎屋、小樽国際ホテル等近代的な建物が向かい合っている。右上の写真は大正10年頃のものだが、この後大正14年には野口商店が建ち、現在はそこは北陸銀行小樽支店になっている。

 昭和12年頃中央通りは停車場通りと呼ばれていたが情緒ある呼び名も時代とともに消えていった。

 さて、この写真の左手に懐しい北海ホテルが見えている。これは大正7年に完成。北海道に於ける第一号の純洋風ホテルであるが建設当時、北海屋ホテルと呼ばれていた。このホテルの建設者は野村兵助で拓殖銀行退職後、民間から資本を集め建設にのりだした。しかし3年程で手をひき経営を野口家に譲っている。この時、ホテルの名も北海ホテルと改名。その後その優美なホテルも姿を消し、現在はガソリンスタンドとなっている。

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(資料 坂と歴史の港町 小樽より)

 

 ~おたる 歴史への誘い

月刊ラブ おたる 平成2年4月号~4年12月号より

 

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CIMG0175北海ホテルが建っていた場所

CIMG0176北陸銀行