オタモイ海岸を観光地として再開発方について

2015年12月10日

受理  昭和五十年六月二十三日

陳情者 市内オタモイ一丁目五十六

    オタモイ海岸再開発有志代表 伊賀喜博

 オタモイ海岸は、ニセコ積丹小樽海岸国定公園として指定されている景勝地であります。遠くは大正年間より霊験あらたかな地蔵尊があり、信仰者の参拝が絶えません。また、奇岩絶壁、風光明媚なこの景勝は他に類がないといっても過言ではありません。これが眺望のため近隣の人々は申すに及ばず、遠くは本州各地より訪れる観光客の数も相当なものであります。本市観光産業の代表的なものとしていんしんをきわめ、経済的に大きな効果を上げてきたのは事実であります。しかるに、ここ七、八年前から小樽駅より海岸乗り入れのバスは廃止され、道路は決壊したまま、遊園施設は撤去され、弁天食堂は荒廃その極に達し、地蔵尊堂、海水浴場、釣り場に通ずる道路も非常に危険な状態におかれております。

 私どもこのオタモイ地域に住まいするものとして、この状態をこのまま放置しておくことは情にしのびません。せっかく地方より訪れる観光客のためにでき得る限りのことはしてきましたが、微力な私どもの力だけでは限界があり、十分なことができません。現在の姿ではあまりにもひどく外来者の期待を裏切るものと思います。

 市当局としてはこの間に種々の理由はあると思いますが、本紙観光産業の発展と市民の福祉利益のため、特段のご配慮を賜りぜひ再開発されますようここに有志相図り陳情申し上げます。

 結果

 昭和五十年七月十六日経済委員会で全委員一致採択に決定

 昭和五十年代二階定例議会七月十四日本会議採択決定

 

 以後、市長をはじめ、諸機関、有志の方々のご努力に依って、遂に、昭和五十三年十二月二十二日、オタモイ公園一帯の土地、二〇〇四八〇平方米は、小樽市の所有となる。以後、継続して、復旧治山事業、落石防止、網掛け工事、広場駐車場の整備、七曲道路改修工事等が行なわれている。

 ちなみに、北の秘境知床以上と評されるオタモイ海岸、札幌駅より、一時間、千歳空港より二時間三十分正に、道央圏観光の基地として、又札幌の奥座敷としての要件が具備されており、これからの大規模開発を記念してやみません。

IMG_3546より

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IMG_1525このような経緯で小樽市が管理しているんだ

(加藤さん~吉岡さん~上島コーヒー~小樽市かな?)