北海道の地名 (4)小樽市内 手宮

2017年09月16日

手宮 てみや

 小樽市街の北端部の名。国鉄小樽駅の先(北)の処に、石山と呼ばれる丘陵が山から延びていて昔は其先端が海に至っていた(今海岸部は崩されている)。その石山の向こうが手宮で、少し前までは小樽とは別な土地であった。

 手宮は小樽湾の一番奥の最もよい船着場で、西蝦夷日誌は「地形東向の湾にして如何なる風雨の時も波浪なし」と書いた。明治の初めに、幌内炭移出のため鉄道が敷設された時も、ここまで線路を伸ばして港とし、手宮港と呼んだ。それが小樽港のはじまりである。手宮は、アイヌ語テンムン・ヤ(tem-mum-ya 菅藻の・岸)の意。海藻が多く、それが岸に打ち上げられていたのでこの名でよばれたという。

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手宮中川 てみやなかがわ

 手宮には二つの川が流れていて、北側の梅ヶ枝町を通る現称手宮川が昔のテミヤ・ぺッ、南側の石山の下を通る手宮中川の方はシユマサンと呼ばれた。西蝦夷日誌は「シュマサン、名義訳て岩落るとの義也」と書いた。松浦図ではシュマサンナイである。この川の上流は石山の続きを急流になって下っている。シュ・マ・サン・ナイ「shuma-san-nai 石・出て来る(流れ下る)・川」の意であったろうか。

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