2016年08月08日

開催にあたり

　港とともに発展してきた小樽には、さまざまな船舶の寄港史が刻まれております。それは明治以降小樽港が北海道開拓の玄関口として活用されるころから昭和20年代にわたり、日本船舶史上にその名をとどめている名船も少なくありません。　

　昭和51年、市内で海事写真館を営まれていた木下卯八氏のご遺族から、大正・昭和（戦前・戦中）に小樽港に寄港した船舶を撮影した、数千枚に及ぶその貴重な原版（ガラス乾板）のご寄贈を受けました。本特別展ではその中から小樽に関わり深く、その名を残す名船50隻を選りすぐり、ガラス乾板から焼き付け引き伸ばした写真により紹介するものです。

　今回の特別展開催にあたりましては、（社）北海道海事広報協会には、多大なるお力添えをいただき、また、企画・準備段階から船の科学館（東京）、あるいは船舶史研究家・山田早苗氏をはじめ、多くの機関、個人のご指導、ご協力を賜りました。

　ここで、ご協力いただきました関係各位、各機関にあらためて厚くお礼申し上げます。

平成12年7月18日

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　小樽市博物館

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　館　長　土屋周三