小樽に於ける商人の出現と各種商業の変遷(九)

2017年02月16日

三 海産商の盛況と鰊不漁の影響

 小樽の初期、本州から大志を抱いて渡って来た青年は、多くは小樽の海産を取扱う店に草鞋を脱いで商売を見習った明治末期から大正年代にかけて北海道で生産する鰊製品の七八割迄集散する小樽は海産物殊に鰊製品市場として、全国的に有名であった。是等の青年が一本立ちする頃、小樽の海産商は百数十軒に達して、明治末期から大正に掛けて、鰊製品を主とする海産商の最も盛大な時期であった。小樽市史区制篇に依れば当時の著名な業者として、

遠藤又兵衛、白鳥永作、高橋直治、久々津米造、内山商店、間瀬孝太郎、弓削万治郎、戸羽亨、山本久右衛門、山本久吉、富樫商店、香村英太郎、廣谷敏蔵、伊藤森右衛門、板谷宮吉、宮村慶吉、米谷商店、金子元三郎、佐藤直三郎、川人商店、薄田商店、中内商店、三井物産支店、鈴木合名支店、出戸商店、中坪商店、高塚商店、美根宇佐吉、山田半造、土方良吉、丹波屋商店、磯野進、佐野商店、内海芳八、奈良稲次郎、野沢商店、中村商店、高岡栄助、富岡重次郎、牧口商店、岩出商店、山路商店、西村尾外吉、実川商店、陰割安太郎、板本商店、等が挙げられ何れも小樽実業界の錚々たる業者ばかりであった。

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~写真は 『小樽』(大正3年)棟方虎夫 より

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