努の店

2014年07月11日

CIMG3167中央公論社『旬の魚河岸 北の海から』 川嶋 康男著

1998年1月10日初版発行では、

 

~旬のウニ、まず小樽から~  と紹介されています。

…。雨上がりの朝もやに煙る午前5時、小樽忍路、塩谷、高島、銭函海岸で始まった。0.5トンの磯船に一人乗り。制限時間3時間の採り放題勝負。サイズ規制あり。

エゾムラサキウニは直径5センチ以上、エゾバフンウニは直径4センチ以上のみ。前浜で一斉ウニ漁解禁である。

 漁法はたも網を使い、浮かべたプラスチック製円錐型眼鏡を海面に口にくわえて固定する。船のコントロールは、足で櫓をたぐり、側面移動は、電動スクリューで操作する。ウニ採りといっても海岸線から手の届く場所での漁、日本人の器用さとはこのウニ漁あたりが極め付きだろう。五感と五体をフルに稼働させての、繊細な漁である。・・・・・。

小樽のウニ漁は、海の男たちの腕一本の勝負である。より多く生息する海域を知り、手練にたけた漁師が‼勝利‼する漁だ。食べる側にとってはうれしい夏の味覚も、こうして繰り広げられる漁師たちの腕勝負があってのこと。日本海の夏の恵み、至福味、太陽の甘みを味わえる生ウニ。旬でこそ確認できる天然の味だ。

ウニ漁解禁万歳‼と、漁師さんに拍手を送りたくなる。

 

東小樽海岸での今朝の漁

CIMG3191うにを採れる場所が少なくなってきているのか

CIMG3194だいぶ沖の方での漁です

CIMG3197その場で船が

CIMG3202一回転

 

CIMG3208CIMG3209CIMG3213ちらの船もだいぶ岸から離れた場所で

 

CIMG3214CIMG3215よし、見つけた

 

CIMG3217ここでの漁はおしまい

CIMG3219次の場所へ

CIMG3220CIMG3222朝里方面

 

ひと月前、6月11日は

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CIMG1414CIMG1415海岸のすぐ近くで採っていたウニ漁

 

(東小樽・祝津・朝里・蘭島でも採っています。)

 

市場でウニを買うとき、さかなやさんは、「お客さん、小樽産だよ」と言って売ってくれます。

でも、私は小樽のどこで採れたうに?だれが箱に並べたうに?

それを知りたくて箱の裏を見るようにしています。

 

「小笠原さん、採れる場所によって味が違うんだよ。」と教えてくれた方がいます。

「今日は、あまり採れていないから、競り値が高いよ。どうします?」

 

努の店のご主人です。

漁師さんの思いを伝えている方だと、私は、思っています。

 

 

小樽で一番朝早くから開いている鱗友市場。

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こちらから、うちの店で使う鰊の甘露煮用の生干しニシンも分けてもらっています。

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CIMG3274塩水うに

 

 

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