運河と製罐工場

2016年08月09日

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昭和初期に発行された「美観の小樽」のタイトルがつけられた一枚である。「小樽港内、運河の一角より手宮公園および手宮学校を遠望」と説明がある。

 この当時、運河は市民の誇れる美しい水辺だったことを、この一枚の絵はがきは物語っている。魚釣りもできたし、泳ぐこともできた。いまはよごれた運河だが、きれいな水を取り戻すことができたなら、この絵はがきはそっくりそのままいまも通用するだろう。

 右側の大きな建物は北海製罐会社社屋で、設立当時は東洋一の一大建築物として名をはせ、小樽港におけるシンボル的建物であった。運河を渡って北海製罐会社の前に立つと、なるほど大きいと感じる。以前にこの建物を使って映画の撮影が行われたことがあったが、いまは多くの日曜画家のカンパスにその姿を残している。夕方、運河に映えた北海製罐は、その美しさを倍加する。

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