カテゴリー:乾児 絆

  • 投機の栄光と悲惨 -その群像たち-

    日付:2020年06月12日 カテゴリー:乾児 絆

      日本は第一次世界大戦では、戦争の悲惨さを皮膚だけで感じ取って多くの恩恵を入手することができた。これを都市本位にみても小樽はその‶天佑〟のために、大いなる繁栄の契機を掴む事ができたのである。 貿易港たる都市性 […]

  • 銀行と電燈 倉橋大介

    日付:2020年06月10日 カテゴリー:乾児 絆

     当節流行物は室内射的場と小株の銀行であると悪口をききますが……  明治九年八月に国立銀行条令が改正されると、各地には都鄙を問わず有象無象の銀行が生れた。右は明治十年九月付郵便報知の記事である。たまりかねた政府 […]

  • 北海製紙の礎 森正則

    日付:2020年06月09日 カテゴリー:乾児 絆

     大正デモクラシーの遺産ともいうべき普通選挙法による最初の衆議院選挙は、昭和三年二月二十日に行なわれた。北海道は五区に分れたが、一区の定員は四名のところ十一名が出馬したのである。そのなかには日本共産党の幹部山本懸蔵の姿も […]

  • 艀の国士 中谷宇吉

    日付:2020年06月06日 カテゴリー:乾児 絆

       空も港も夜は晴れて  月に影増す船の影  艀の通いにぎやかに  寄せくる波もこがねなり この文部省唱歌は明治十九年に創られたものである。たしかに艀は長きにわたって小樽港の風物詩の一章を飾る存在であった。〈港湾労働〉 […]

  • 海運と倉庫 山本厚三

    日付:2020年06月05日 カテゴリー:乾児 絆

     昭和二十四年の暮から翌年にかけて、二人の政治家が相次いで世を去った。板垣順助は二十四年十二月二十日七十三才、山本厚三は二十五年一月八日六十九才で、僅か十九日より隔てていない。この符節を合わせたような死は、二人の政治家が […]

  • 水戸の志士道銀頭取 添田弼

    日付:2020年06月03日 カテゴリー:乾児 絆

     この道をゆけば、右は色内町へ出る角で北海道拓殖銀行、左は堺町の角で三菱銀行支店があり、その五階には小樽商工会議所がある。向こう角の右には小樽郵便局の低い二階建の古色蒼然たる玄関があり、左角に白亜の現代ふうな第一銀行小樽 […]

  • 開墾企業家 沼田喜三郎

    日付:2020年06月02日 カテゴリー:乾児 絆

     北海道の地名がの大宗がアイヌ語に依拠していることは云うまでもない。純然たる日本語を出典としている例は極めて尠いがいわんや人名になぞらった場合等は微々たるものだ。 仁木は仁木竹吉。京極は京極高徳。北村は北村雄治。月形は月 […]

  • 回漕と植樹と和歌 大竹作右衛門

    日付:2020年05月30日 カテゴリー:乾児 絆

     小樽と短歌といえば、私達は〈原始林〉を創った戸塚新太郎や〈新懇〉の織田観螢、そして並木凡平達の名前を想起するに違いない。ところがこれ等のスターの座を整理して小樽短歌史の名のもとに鳥瞰してみると、豊饒な文藻の水源はどうし […]

  • 汚職の船成金 犬上慶五郎

    日付:2020年05月29日 カテゴリー:乾児 絆

     大正末年、元耄に遠隔操縦されていた無責任政治の中で、政治資金をめぐる大規模な疑獄事件も相次いで発生した。。中でも大阪松島遊廓事件はその極付と云われている。これは女郎部屋団地ともいうべき遊廓の移転について、土地会社の重役 […]

  • ‶不在地主〟のモデル 磯野進

    日付:2020年05月27日 カテゴリー:乾児 絆

     小樽の豪商達は本業の基礎が安定すると、未だに荒蕉の様相を呈していた未墾の大地に向って突撃を開始した。この種の事業の投資や拡張には同業者の激越な競走がない。しかも北海道の開拓を国家の急務とする当局は彼等に対しては協力的で […]