カテゴリー:乾児 絆

  • 長の三冠王 河原 直孝

    日付:2022年07月08日 カテゴリー:乾児 絆

     「学者的にして温厚篤実、俗気を超越したる態度と、さらに人の面倒をよく見、不振の業者のため意を用い、再建させた類は数多く、全市民から非常に敬愛を受けた」(小樽市史・第四巻)四代小樽市長河原直孝はこういう男。およそ豪商の名 […]

  • 火消しの政治屋 二代 井尻静蔵

    日付:2022年07月06日 カテゴリー:乾児 絆

     鰊の群来(くき)るころになると、小樽は強い春の季節風が吹きまくる。お定まりの火事でいつも百の単位で家が焼かれる。♪網はありぼろ(有幌)荷物はないぼ(苗穂)山から野火きてかじうらや(梶浦屋)♩可愛い金曇町なにして焼けた寝 […]

  • 頑固な米卸し商 畑 貫治

    日付:2022年07月05日 カテゴリー:乾児 絆

     昨年も米は豊作だった。どこの倉庫も古米がぎっしり。それにも関わらず新米の値はまた高くなった。米不足で高騰ならわかるが、捨てるほどあり余って高いとは納得できぬ…女性上位時代のチャンピオン主婦連や消費者協会会員が、政府や業 […]

  • 失敗つづきのアイディアマン 秋野 音次郎

    日付:2022年05月08日 カテゴリー:乾児 絆

     北海道はもちろん、日本スキー界の大先輩、よき指導者である秋野武夫氏は薬品問屋秋野商店の専務。店は道内一円に広く聞こえた名代の老舗、明治以来の古いのれんを誇っている。この店を築いた人は秋野専務の亡父音次郎である。 柳並木 […]

  • ロンドンの日本男児 林 松蔵

    日付:2022年04月05日 カテゴリー:乾児 絆

     大正三年六月(一九一四)第一次世界大戦が勃発した。その前の年の北海道は降霜と豪風雨で大凶作だった。だがこの年から好況となり豆相場はどんどん上っていった。港町から堺町にかけて大きく弓なりにまがった泥んこ道を「売ったァ」「 […]

  • 手宮の主 能島繁蔵

    日付:2022年03月23日 カテゴリー:乾児 絆

     この小樽にもその地域に数々の功績を残した人の個人名をそのまま俗称としているところが幾つかある。稲穂、入船の両町を結ぶ道路を自費を投じて開設した小樽商業会議所初代会頭山田吉兵衛の徳をたたえて‶山田町〟がある。 緑町には大 […]

  • 気骨の甲州人 名取高三郎一家

    日付:2022年03月10日 カテゴリー:乾児 絆

     今年六月十四日、水天宮神社の宵宮祭の日を最後に第一銀行小樽支店が消えた。ずっと昔、その第一銀行が店名にふさわしい一番の電話番号を入手しようとして当時大枚一万円を積んで交渉した持主、それが金物業の老舗名取商店である。しか […]

  • ニシン大尽 白鳥永作

    日付:2022年02月28日 カテゴリー:乾児 絆

     「とに角やりにくい所ですな特殊部落といった感じがしますよ」と着任した頃に嘆いたのは小樽市立水族館の河合館長。水族館敷地は地元祝津住民数人が地主で、貸せ貸さぬ、売れ売らぬと市当局との間でもみ続けたものである。 この祝津町 […]

  • 三馬ゴムの始祖 中村利三郎

    日付:2022年02月19日 カテゴリー:乾児 絆

     笹りんどうの前髪を垂らした三匹の馬がトレードマークの「強くてはきよい」三馬のゴム靴はいまや日本国内はいわずもがな、ソ連やアメリカにまで輸出されている。この三匹の馬はミツウマ考案の独創的なものではない。 その昔…といって […]

  • 豪商でない商人 伊勢谷 吉蔵

    日付:2022年02月06日 カテゴリー:乾児 絆

     あと五年たつと量徳小学校は開校百年を迎える。一世紀の創立記念日を控えて野口誠一郎校友会長は是非とも立派な式典を…といまから大張り切りだ。量徳校沿革史はいわば小樽市教育界の歴史そのものといってもよかろう。 学制が施された […]